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鳥居清忠 裸婦髪梳き おんな十二題より 人物画 美人画 木版画 浮世絵 女性像 鳥居言人 新版画 アート 作品 解説 絵画 真作保証

¥65,000

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■作品解説:鳥居言人、のちの鳥居清忠は、歌舞伎絵を家業とする鳥居派の伝統を継承しながら、鏑木清方門下で近代美人画を学んだ版画家。1929年頃から1935年頃にかけて、昭和風俗の女性を題材とした「言人版画」を制作した。

本作《裸婦髪梳き》の原図は昭和4年10月に制作され、彩色木版とエンボスによる同図はロサンゼルス・カウンティ美術館にも収蔵されている。

「おんな十二題」は、第1作《髪梳き》に始まり、第12作《裸婦髪梳き》で閉じられる構成となる。シリーズ冒頭の画題を最後にもう一度取り上げながら、衣服や装身具を取り除き、女性の肉体と髪、日常的なしぐさだけを残した点が興味深い。
昭和女性の風俗を描く連作が、最終的に人体そのものの造形美へ到達したとも読み取れる。

身を折り曲げた裸婦は、腕と脚によって大きな楕円形をつくり、木彫や彫刻を思わせる量感を備えている。その白い身体を画面上部から垂れる漆黒の髪が引き締め、手にした櫛の黄褐色が小さなアクセントとなる。
顔を正面に向けず、伏し目がちに描くことで、鑑賞者の視線から距離を置いた私的な時間が保たれている。

最大の特徴は、肉体の輪郭を黒線や朱線で囲まず、空摺による凹凸で示した点にある。太いエンボスの内部にも微細な起伏を加え、肌には薄紅色の濃淡を置くことで、紙の平面から身体の厚みを立ち上げている。
伝統木版の摺りと近代的な裸婦表現を結びつけ、鳥居派の様式を昭和の美人画へ更新しようとした意欲が感じられる。

単なる官能的な裸婦像ではなく、線を使わずに肉体をどこまで表現できるかという版画技術への挑戦が込められた作品。
「おんな十二題」の締めくくりにふさわしい、言人版画を代表する秀作と言えよう。

■作家名:鳥居清忠
■作品名:裸婦髪梳き:鳥居清忠美人版画 おんな十二題より
■技法・ED:浮世絵・エンボス刷り
■サイン:刷込み落款、印
■作品サイズ:縦47.9cm×横33cm(シート寸)
■作品状態:概ね良好
■額サイズ:-
■額状態:-
■付属品・備考:紙タトウ
※額装イメージを6枚目に掲載しています。
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