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鳥居清忠 口紅 おんな十二題より 人物画 美人画 木版画 浮世絵 女性像 鳥居言人 新版画 アート 作品 鏡 化粧 絵画 真作保証

¥40,000

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■作品解説:鳥居言人、のちの五代目鳥居清忠は1900年東京生まれ。十五歳で歌舞伎絵の名門・鳥居家に入り、1917年頃から鏑木清方に日本画を学んだ。
歌舞伎座の看板絵や舞台関係の仕事を担う一方、1920年代後半から1930年代前半にかけて少数の美人版画を発表。伝統的な鳥居派の線描と、清方門下に連なる近代美人画の感覚を併せ持つ作家である。

《口紅》は、遺珠刊行会による美人版画集『おんな十二題』の第六回に収められた作品。本作は昭和55年頃に、彫師・伊藤進、摺師・堀川芳雄によって制作された復刻手摺木版で、昭和初期に描かれた言人の代表的図様を伝統的な分業制によって再現している。

構図の中心となるのは、横顔、指先、鏡を結ぶ緊張感のある三角形。鏡の縁を斜めに走らせることで画面に奥行きを生み、女性の視線を画面外へ導いている。対して髪は、円弧状の線を幾重にも重ねた巨大な黒い量塊として処理され、白く抜かれた顔や肩との対比を強調。
着物に反復される波状文様も髪の曲線と呼応し、画面全体に柔らかなリズムを与えている。

色彩は黒、白、銀灰色を基調とし、唇、爪、髪飾り、襦袢に置かれた赤が視線を段階的に誘導する。とりわけ指先の赤から唇へと視線が移る構成は、画題そのものを色によって説明する巧みな設計。原版では雲母や空摺を用いた表現も知られ、平面的な構成の中に素材の光と触覚性を加えている。
鑑賞者へ視線を向けない女性像は、見せるための美人画というより、私的な時間へ偶然立ち会ったような感覚を生む。
伊東深水らの洗練された都市的美人画と比較すると、言人の人物にはより柔らかく内向的な情感があり、浮世絵美人画を昭和の心理的な女性表現へと更新した一作と言えよう。

■作家名:鳥居清忠
■作品名:口紅:鳥居清忠美人版画 おんな十二題より
■技法・ED:浮世絵
■サイン:刷込み落款、印
■作品サイズ:縦48.2cm×横32.8cm(シート寸)
■作品状態:概ね良好
■額サイズ:-
■額状態:-
■付属品・備考:紙タトウ
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