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鳥居清忠 あやめゆかた おんな十二題より 人物画 美人画 木版画 浮世絵 女性像 鳥居言人 新版画 アート 作品 絵画 真作保証

¥35,000

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■作品解説:鳥居言人、後の五代目鳥居清忠は、歌舞伎絵の名門である鳥居派の宗家を継承した浮世絵師・日本画家・舞台美術家。小堀鞆音から大和絵と有職故実を学び、1918年から鏑木清方に師事した。鳥居派伝統の明快な線描に、清方門下らしい繊細な風俗描写を取り入れ、伊東深水らと並ぶ昭和美人版画の重要作家となった。

《あやめゆかた》は、昭和4年から10年頃に展開された連作《おんな十二題》の第二図。シリーズは髪梳き、化粧、湯上がり、雪の日など、女性が日常の中で見せる私的な時間を主題としている。

鏡台に向かう横顔は細い輪郭線で端正にまとめられ、黒髪には幾重もの毛割が施されている。顔の白、頬の薄紅、髪の黒という抑制された配色に対し、浴衣の藍色と帯や化粧道具の赤が強いアクセントとなる。あやめ文様は衣服を平面的に装飾しながら、膝や腰の曲線に沿って微妙に歪み、女性の身体の量感も伝えている。

浴衣、素足、団扇は日本の夏を象徴するモチーフ。高価な絹物や白檀の扇ではなく、湯上がりの木綿の浴衣と紙張りの団扇に、市井の暮らしならではの涼味と安らぎを見出している点が興味深い。ぺたりと座った腰、わずかに開かれた足、開いた鏡台の引き出しなど、理想化された美人像の中に生活感が慎重に差し込まれている。
右側の鏡を大胆に画面外へ切り、人物を中央から左へ寄せた非対称構図も近代的。江戸浮世絵から続く分業制木版の精緻な技術と、昭和初期の女性の内面や私生活への視線が交差する作品であり、華やかな美人画というより、日常の中に潜む静かな色香を描いた新版画の秀作と捉えられる。

■作家名:鳥居清忠
■作品名:あやめゆかた:鳥居清忠美人版画 おんな十二題より
■技法・ED:浮世絵
■サイン:刷込み落款、印
■作品サイズ:縦47.8cm×横32.9cm(シート寸)
■作品状態:概ね良好
■額サイズ:-
■額状態:-
■付属品・備考:紙タトウ
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